【美日清聴(成長)】漁師と小さな魚
漁師と小さな魚
漁師が海に網を投げると、一匹の小さな魚がかかりました。
その小さな魚は、漁師に言いました。
「ぼくは、まだこんなに小さいのだから、今は捕まえないで、放して下さいな。ぼくが大人になって大きな魚になった時に、また捕まえればいいじゃありませんか。そのほうが、あなたも得するでしょう」
「よせやい」
と、漁師は言い返しました。
「例えどんなに大きな獲物だって、いつ捕まるか当てに出来ないものと引き換えに、ちゃんとここに捕まえた獲物を逃がすほど、おれは馬鹿じゃないぞ」
このお話しは、手に入れたものが僅かだからといって、もっと大きな儲けの当てもないのに、せっかく手に入れたものを手放すのは愚かなことだと教えています。
漁師(りょうし):渔夫。
放(はな)す:放掉。
よす:停止。
言い返(かえ)す:回答说。
逃(の)がす:放过。
僅(わず)か:少,一点点。
儲(もう)け:利润,赚头。
手放(てばな)す:舍弃,放下。
渔夫把网撒到海里,捕到了一条小鱼。
那条小鱼对渔夫说:
“我现在还这么小,这次您别抓我了,把我放了吧。待我长大后,再捕我,不好吗?那样对您也有好处。”
渔夫应答道:
“无论将来有多么大的猎物,可什么时候能捕获它却是靠不住的,让我放走现在已经捕获的猎物来交换没有指望的东西,我还没有那么傻!”
这则故事是说,放弃好不容易弄到手的小利,而去追求那些虚无的大利,是愚蠢的。
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