【イソップ物語】ゼウスの裁判
ゼウスの裁判
ある時、ゼウスの神はヘルメスの神を呼んで、
「大勢の人間たちを裁判するのに、間違えるといけないから、あなたがそれぞれの人間のやった悪いことを、貝殻に書き留めて下さい。1枚の貝殻に1人ずつ書いて、みんなの分が出来たら箱に入れて、わたしのところへ持ってきなさい。そうすれば、わたしは1枚ずつその貝殻を取り出して、書いてあることを読みながら、正しい裁きを下すことが出来るだろう」と、言いつけました。
確かに、これはよい考えでしたが、箱の中の貝殻はごちゃ混ぜになっているために、ゼウスがすぐに掴み出す貝殻もあれば、なかなか出てこない貝殻もあります。
それで、ゼウスの裁きが早く下る人と、おそく下る人が出来てしまいました。
悪いことをした人が、すぐに罰を受けないことがあっても、驚いてはいけません。
時間はかかっても、必ず正しい裁きは行われます。
書き留(と)める:写下来。
裁(さば)きを下(くだ)す:下判决。
言(い)いつけ:吩咐,嘱咐。
ごちゃ混(ま)ぜ:混杂。
罰(ばつ)を受ける:受到惩罚。
宙斯的裁决
有一次宙斯把赫米斯叫来,吩咐道:
“我要为很多人进行裁决,要是弄错了可不行啊。所以请你把每个人犯的罪行都在贝壳上写下来,每个贝壳写一个人,所有人的都写好了,再放到箱子里拿给我。这样的话,我就能一个一个地取出贝壳,边读上面写的内容边进行正确的裁决了。”
这的确是一个好想法,可是箱子里很多贝壳混杂在一起,有一些能很快的被拿出来,有一些却埋在里面迟迟不出现。
因此,有些人受到宙斯的裁决早一些,有的人则晚一些。
不必因那些做坏事的人没有立刻受到惩罚而感到意外。
尽管会晚一些,但他们肯定会受到相应的裁决。
赞 (0)