【日本经典故事诵读】三人の法螺吹き

三人の法螺吹き

佐賀県の民話

むかしむかし、九州きゅうしゅうには、三人さんにんの法螺吹ほらふきの名人めいじんがいました。

 その三人さんにんとは、肥後ひごの彦兵衛ひこべえと、肥前ひぜんの安兵衛やすべえと、唐津からつの勘右衛門かんえもんです。 

ある日ひ、三人さんにんは酒さけを飲のみながら話はなしをしていると、だんだん話はなしが大おおきくなり、ついに自分じぶんの住すんでいる土地とちの自慢大会じまんたいかいになったのです。最初さいしょに安兵衛やすべえが言いいました。

「肥前ひぜんにはな、大おおむかしに大おおきなクスノキがあったのだ。その影かげは肥前中ひぜんちゅうを覆おおい隠かくし、雨あめがふってもカサがいらんのじゃ。こんなに大おおきなクスノキは、日本中探にほんじゅうさがしてもなかろう」と、言いったのです。

 すると、彦兵衛ひこべえが言いいました。

「肥後ひごの阿蘇あそには、大おおきな赤あかウシがいるんだぞ。そのウシときたら同おなじ所ところにおりながら、向むきをちょっと変かえるだけで、肥後ひごの野原のはらの草くさを食たべつくすことができるそうだ。こんな大おおきなウシは、他ほかにはいないだろう」と、言いいました。
 これを聞きいていた勘右衛門かんえもんは、

「それは大おおきな話はなしだな。だが唐津からつには、もっともっと大おおきな話はなしがあるんだ」と、もったいぶって言いいました。

 すると安兵衛は、文句を言いました。

「またまた、お前はわしたちをはぐらかす話をするつもりだろう? 本当に、わしの話より大きな話があるというのか?」

 する勘右衛門かんえもんは、

「まあ、文句はわしの話を聞いてから言え。唐津にはな、とても大きな大きな太鼓があるんだ。太鼓の胴は、肥前のクスノキをくりぬいて作ってあるんだ。その太鼓の皮はな、彦兵衛どんの言った阿蘇の赤ウシの皮を張ってあるんだよ」と、言ったのです。 

それを聞いた二人は、
(しまった。このままでは、またまた勘右衛門かんえもんにやりこめられる)
と、思ったのか、慌てて言いました。

「それは大きな話だな。だが、そんなに大きな太鼓の音は聞いたことがない。どんな音がするのか聞かせてもらおう」すると勘右衛門かんえもんは、平気な顔で、

「それがなあ。この大きな太鼓を打つと九州ばかりでなく、唐の国にまで音がひびいて耳は聞こえなくなるし、海には津波が起こるんだ。それで殿さまが、

『あれは絶対に、打ってはいかん』と言われてのう。打つことができないんだよ」と、言ったのです。

 話しも上手なら、逃げ方も上手な勘右衛門かんえもんに、二人は頭をかきながら言いました。

「こいつは、またまたおらたちの負けだな。まったく、勘右衛門かんえもんにはかなわん」 

その後三人は大笑いをして、仲良く酒をのんだという事です。

自慢:自夸,骄傲,得意。

覆い隠す:遮盖,遮蔽,掩盖。

食べつくす:吃尽。

もったいぶる:摆架子;装模作样。

文句を言う:发牢骚;提意见。

はぐらかす:巧妙地(摆脱掉);岔开(话题)。

胴:躯干;身腰;腹部。

くりぬいて:挖通,打穿;挖出来。

しまった:糟糕,糟了。

やりこめる:驳倒,说败,问住。

平気:冷静,镇静;无动于衷;不在乎。

頭をかく:(因失误,难为情等而)挠头。

かなわい(適わない):敌不过,比不上;经不起;受不了。

三个吹牛皮的人

佐贺县民间故事

从前在九州有三个吹牛的名人。

这三个人是肥后(现在的熊本县)的彦兵卫,肥前(现在的佐贺和长崎的一部分)的安兵卫和唐津(现在的佐贺县)的勘右卫门。

有一天,三个人一边喝酒一边聊天,说话的声音越来越大,最后话题变成夸耀自己的家乡。

安兵卫最先发言:

“我们肥前,很久以前有一棵大樟树,那棵树的影子笼罩着整个肥前,即使下雨也不用打伞。这么大的樟树找遍整个日本也找不到。”

接着轮到彦兵说:

“肥后的阿苏有一头大红牛。那头牛只要一转头,就能把整个肥后的草原的草吃光。这么大的牛哪里还会有呢?”

勘右卫门听了他们的话之后,煞有介事的说:

“那可真够大的,不过,我们唐津还有更大的东西。”

安兵卫不满的说:

“你不会又是想转换话题吧?真的会有比我们说的东西还大的东西?”

勘右卫门回答说:

“你要是有意见等我讲完再说吧,我们唐津有一面特大的大鼓。大鼓的鼓身是肥前的樟树刳了作的,大鼓的鼓皮是彦兵卫说的阿苏的红牛的皮绷的。”

听了这话的另两个人都想:

“遭了,这样下去的话,又被勘右卫门说倒了。”

于是两人忙说:

“你说的是够大的,不过,我们从没听过那么大的鼓的鼓声。让我们听一听那面大鼓发出什么声音吧。”

勘右卫门满不在乎地说:

“是这么回事,一敲这面大鼓的话,声音不止响彻九州,连唐国(现在的中国)都能听到。耳朵会被震聋,大海会出现海啸。所以大人吩咐‘绝对不要敲这面鼓!’。因此不能敲。”

勘右卫门的牛吹的大,而且还找到了巧妙的退路,另两个人都为难边挠头边说:

“这小子,我们又输给你了。我们真的不如你勘右卫门啊!”

说完,三个人都大笑起来,又开始友好的喝起酒来。

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