【日本经典故事诵读】足長手長

足長手長

福島県の民話

むかしむかし、山々にかこまれた会津の盆地には、小さな村がいくつもありました。

 村の人たちは毎日朝早くから畑へ向かい、一生懸命働きました。

♪大きくなあれ、ほーいやさー

♪たくさんなーれ、ほーいやさー

 秋になると、畑には作物が豊かにみのります。

「豊作じゃ、豊作じゃ!」

「今年も、たくさんとれたぞ!」

 こうして会津の人々はよく働き、豊かに幸せに暮らしていました。 

ところが、ある年のこと。 

どこからともなく大きな恐ろしい怪物が長い手足で雲を掻き分けて、空の向こうから現れたのです。

 その怪物は足長手長という、夫婦の魔物でした。

 夫の足長はその名のとおりとても足が長く、どんなに遠くても足を伸ばせば届きます。

 妻の手長は恐ろしく手が長く、坐ったままどんな遠いところの物でもヒョイと掴むことができました。 

この足長手長の夫婦は、会津の土地をなぜか気に入ってしまったようです。 

妻の手長は磐梯山の頂上に坐り、夫の足長は会津盆地をひとまたぎしています。

「手長よ、そろそろ始めるか」

「はいよ、足長」

 二人の魔物は声をかけあうと、すぐに足長の足がグングンと伸び始めて、あちらこちらにある雲を掴んでは会津盆地の上に集めます。

 雲は畑しごとをしている人たちの頭の上を覆い、見る見るうちにあたりは暗くなっていきました。

「今度はおめえだ、手長や」

 すると手長はその長い手で、猪苗代湖の水を掬ってばらまきます。 

それは物凄い大粒の雨となって、畑仕事をする人々の上にふりかかりました。

「あっはっはっは、見てみろ、あの慌てぶり!」

 足長と手長のせいで、毎日毎日、会津は暗い雨の日がつづきました。

 村の人たちは、ほとほと困りました。「このままではたいへんだぞ! 

お天道様 が出ないおかげで、家のダイコンがさっぱり大きくならん」

「家もだ。このまま作物がくさっちまったら、おらたちどうなるだ?」

「飢え死にじゃあ。腹を空かして死ぬしかねえ」

「なんとか、雨がやんでくれんかなあ」 

こんな村の人たちの様子を見て、足長手長は大喜びするのです。 

そしてまた、何かイタズラをを考えたようです。 

そのうちに雨は止んで、雲の隙間からお日さまが顔を出しました。

「おお、お日さまじゃ! これでたすかるぞ!」

「よかった、よかった」 

大喜びの村人たちが、空を見上げたときです。 

雲の隙間から、恐ろしい怪物が顔を出していたではありませんか。

「あーっ、何じゃ、あれは!」 

足長手長は、震える村人たちを見て面白がると、

「あはははは。こうやって、太陽を隠してやるよ」と、手長が手をのばして、太陽の光を隠してしまいました。

 それだけではありません。 

次のイタズラは、首をのばして作物に大きく息をふきつけ、作物を根元から吹き飛ばすのです。 

次から次へとイタズラを繰り返す足長手長を、村人たちはどうすることもできません。 

そんなある日の事、ボロボロの衣を纏った弘法大師(こうぼうだいし)という名のお坊さんが、この会津の村にやってきました。「これはひどい、あまりにもひどい」 

お坊さんはあれはてた村の様子に驚いて、村の人たちに話をききました。

「うーむ。それは聞きずてならんことじゃ。よし、わしの力でその魔物を懲らしめてやろう」 

お坊さんは、すぐに磐梯山の頂上に登り始めました。

 そして頂上に着くと、大声で言いました。

「足長手長! わしはここを通りかかった旅の僧じゃ。姿を見せんか!」 

お坊さんの声に、足長と手長が現れました。「わっはっはっは、なんとも汚い坊主じゃな」

「足長手長。わしのいうことをよく聞け! お前らは、どんな事でもできると思っとるだろうが、どんなにがんばってもできん事があるぞ」

「何をいう。この世の中に、わしらにできぬことは何一つないわ」

「そうか、ならばわしのいったとおりの事をやってみろ。もしできなければ、お前たちはすぐにこの会津の土地を出ていくのだ」

「よし分かった。どんな事かいってみろ」

「うむ。それはだな」 お坊さんは、懐から小さな壷をとりだして言いました。

「足長手長よ。お前らはずいぶんと大きななりをしている。二人一緒に、こんな小さな壷に入ることはできんじゃろう? どうじゃ、まいったか。わっはっはっは!」

「なにをぬかす。できたらお前の命をもらうぞ! いいな! ではいくぞ、手長」

「あいよ、足長」 二人は声をかけあうと、見る見るうちに小さくなって壷の中へ入ってしまいました。 

そのとたん、お坊さんは壷の蓋を閉めると、衣を千切ってしっかりと壷をつつんでしまいました。

「こら! なんじゃあー! ここからだせ! 蓋をあけろー!」

 壷の中で足長手長が、大声をあげながら暴れます。

「バカもの! 人々を苦しめたばつとして、お前ら二人はこのままずっとこの壷の中に入っておれ!」

 お坊さんはその壷を磐梯山の頂上に埋めると、大きな石をのせて、二度と出てこられないようにしました。

 壷の中で足長手長が悔しがって暴れておりましたが、お坊さんの術がかかっているのか、壷の蓋はビクともしません。

 やがて二人はあきらめたのか、静かになりました。

「お前たちはこれからはこの山の守り神として祭ってやるから、村人たちのためにつくすがよいぞ」 

こうして、足長手長は弘法大師によって退治されたのです。

掻き分ける:用手(向两旁)退开;拨弄开。

魔物:妖魔,魔怪。

ヒョイ:突然;无意中;轻轻地。

気に入る:喜爱。

グングン:用力;很快地;不断地。

見る見るうちに:眼看着。

掬う:捞取;舀;撇。

ばらまき:撒播,散布。

ほとほと:非常,实在。

お天道様 :天道,自然规律。

腹を空かす:空着肚子。

吹き飛ばす:吹跑;说大话;赶走。

ボロボロ:破破烂烂,破烂不堪。

纏う:缠;裹。

聞きずて:置若罔闻。

まいった:去;来。

ぬかす:遗漏;漏掉。

とたん:刚一……就。

千切る:切成细丝。

守り神:守护神。

退治:惩办;消灭。

长腿长手怪

福岛县民间故事

从前,在群山环绕的会津(现在的福岛县)盆地有几个小村庄。

村里的人每天早晨很早就去田里,辛勤耕作。

♪快快长大,呼吆嗨!

♪多收粮食,呼吆嗨!

到了秋天,地里的农作物就会丰收。

“丰收了!丰收了!”

“今年又丰收了!”

会津的人们就这样辛勤耕种,过着富裕幸福的生活。

可是,有一年。

不知从哪里来了一对可怕的庞然怪物,长手长腿,分开云层从远处的空中出现了。

这是一对妖怪夫妇,名字叫“长腿长手”。

丈夫名叫“长腿”,像他的名字一样长着长长的腿,不管多远他一伸腿就能到达。

妻子名叫“长手”,长着可怕的长手,坐在地上不管多远的东西一伸手就能抓住。

这对长腿长手夫妇不知什么缘故,好像喜欢上了会津这块地方。

妻子长手坐在磐梯山(位于福岛县北部,山高1819米的活火山)的山顶上,丈夫长脚则跨立在会津盆地。

“长手,我们开始吧!”

“好啊,长腿。”

两个怪物互相一招呼,长腿立刻把腿迅速伸长,把各处的云彩勾住聚集到会津盆地上空。

云彩覆盖到在田里劳作的人们的头顶,眼看着周围就变黑了。

“这次轮到你了,长手!”

长手伸出长手,把猪苗代湖(位于福岛县中部,面积103平方公里)的水舀来到处撒。

顷刻之间大粒的雨点儿降到在田地里耕作的人们的头上。

“哈哈哈!快看,看他们慌张的样子!”

由于长腿和长腿两个怪物作怪,会津每天都是阴雨连绵。

村里的人实在受不了了。

“这样下去的话怎么得了!太阳公公不出来的话,我们家的萝卜就长不大了。”

“我们家也一样啊,一直这样的话,农作物就会烂了,我们该怎么办呢?”

“会饿死的,只能肚子空空的饿死啊。”

“能不能想想办法,让雨停了呢?”

看到村里人着急的样子,长腿和长手非常高兴。

他们好像又想到了其它的恶作剧来捉弄人。

不久雨停了,太阳从云层中露出了脸。

“啊,太阳出来了!这下得救了!”

“太好了!太好了!”

正当人们十分高兴的看着天空的时候。

从云彩的缝隙之间露出了可怕的怪物的脸。

“啊!那是什么啊!?”

长腿和长手看到人们吓得发抖的样子觉得非常有趣。

“哈哈哈!看我们这样就能把太阳遮住。”

长手伸出长手,把太阳光挡住了。

不只如此。

他们下一个恶作剧是伸长脖子朝农作物上吹一口气,把农作物一口气从根上吹跑。

他们的恶作剧接二连三,连续不断,村里的人拿他们没有任何办法。

有一天,披着破破烂烂的衣服的名叫弘法大师(日本著名的高僧空海)的高僧来到了会津的这个村庄。

“这可真过分,太不像话了!”

和尚看到村里荒凉的样子非常吃惊,听村里人讲了事情的来龙去脉。

“嗯,这我可不能置之不顾。好吧,用我的法力惩治那妖魔吧。”

和尚立刻开始登磐梯山。

到了山顶,他大声说:

“长腿长手!我是路过这里的云游僧。可否现形一看!”

听到和尚的声音,长腿和长手出现了。

“哇哈哈!原来是个邋遢无比的和尚啊!”

“长腿长手,听我一言!也许你们以为什么事情都能做到,要知道有些事情是无论如何也做不到的!”

“休得胡言乱语,乾坤之中,无我夫妇不能之事!”

“如此说来,看你二位能否做到我所说之事。如果不能,你们俩要立刻离开此会津之地!”

“好啊。说说看是什么事。”

“哦,稍等片刻。”

和尚从怀里拿出一个小罐,说道:

“长腿长手,你们两个奇大无比。你们两个不能一起钻进这个小罐吧?怎么样,认输了么?哈哈哈!”

“胡说什么?如果我们能做到的话,我们就要你的命!好不好!我们进去了,长手!”

“好啊,长腿。”

两人互相招呼之后,眼看着变小了,进入小罐里。

这时,和尚盖上了盖子,撕碎衣服把小罐紧紧地包了起来。

罐子里的长腿长手大闹道:“喂!怎么回事!把我们放出去!把盖子打开!”

“傻瓜!你们两个永远呆在这个罐子里吧,算做你俩折磨人们的惩罚!”

和尚把那个罐子埋到了磐梯山的山顶,上面压了一块儿大石头,让他们再也不能出来。

可能是和尚施了法术吧,即使罐子里的长腿长手气愤地胡闹,罐子的盖儿也一点儿都没动。

不久可能是他们俩放弃了,安静了下来。

“从今以后村里的人们会把你俩作为这座山的保护神来祭祀,所以你们要为村里的人尽力哟。”

这样,长腿长手被弘法大师惩办了。

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